話は尽きない

音楽、数学、言語学、人類学などについて

音楽

Sevishの313平均律を使った曲「Desert Island Rain」について

微分音アーティストSevishの「Desert Island Rain」という曲について、自分なりの解釈です。Sevish - Desert Island Rain (313-tone equal temperament) Sevishは微分音を使って作曲するエレクトロ系のアーティストで、15平均律、19平均律、22平均律、23平均…

音符の組合せとフィボナッチ数列

n連符を使って構成される音符を考えます。 あらゆるリズムを音価まで考慮した場合、それぞれの音符は何パターンになるでしょうか?n=1〜5までを書き出してみましょう。 n=1のとき(2通り) n=2のとき(5通り) n=3のとき(13通り) n=4のとき(34通り) n=5のとき(8…

バルカンのリズムについて

最近、バルカン半島の音楽にハマっています。 前からブルガリアを中心にバルカン音楽はよく聴いていたんですが、最近特にバルカン関係の方と知り合ったりライブに行ったりと、積極的にバルカン音楽を浴びています。ということでこの記事では、バルカン音楽の…

「横笛 (ようじょう) 」という読み方への考察

何を書いているタイミングだったかは失念しましたが、「名目 (めいもく) 」というワードを変換しようとしたら、その説明欄に「名目 (みょうもく) 」という別の読み方が表示されました。それはそれでへえ〜と思ったんですが、よく見るとその説明欄に面白いこ…

純正律と平均律の数理 

現在、ポピュラー音楽の大半は12平均律という音律を使って作曲・演奏されています。この12平均律が採用されるに至るまでに様々な音律が考案されてきた訳ですが、この記事ではその中でも「純正律」と「平均律」を比較し、さらに12以上の大きい数の平均律につ…

南インド音階理論『メーラカルタ(Melakarta)』について

インドの音楽は北と南で大きく2つに分けることができます。北インドの古典音楽を「ヒンドゥスターニー音楽」といい、南インドの古典音楽を「カルナータカ音楽」といいます。今回は南インドのカルナータカ音楽の中で使われているメーラカルタ(Melakarta)と…

世界の斜め笛について

世界には様々なタイプの笛が存在しますが、斜めに構えて吹く笛があるのをご存知でしょうか? とてもシンプルな構造なのに幅広い音域と表現力を持ち、シュワシュワとした独特なサウンドが魅力的な斜め笛。この記事ではそんな斜め笛の紹介をしていきます。 そ…

12平均律の拡張 ー 自然数平均律から実数平均律まで

12平均律とは、1オクターヴを12等分するような音律のことです。 ピアノの鍵盤を見てみましょう。 ドと上のドの関係のことを1オクターヴと言い、それをさらに12等分している音律なので、この音律のことを12平均律と言っています。普段日本で耳にする音楽のほ…

全スケール一覧

12平均律でキーをCに固定した場合の全スケール(全2048種類)は以下の通りです。 1音スケール(全1種類) ・C 2音スケール(全11種類) ・C - D♭・C - D・C - E♭・C - E・C - F・C - F#・C - G・C - A♭・C - A・C - B♭・C - B 3音スケール(全55種類) ・C -…